【韓国ドラマ】「椿の花咲く頃」の作品紹介と感想:見どころを解説!

感想・レビュー

最高視聴率23.8%を記録し、その年のKBS演技大賞など12冠を達成。
2019年史上最高ヒットのドラマとして知られ多くの人の”人生ドラマ”となった「椿の花咲く頃」のあらすじ・感想をまとめました。

「椿の花咲く頃」の概要とあらすじ

タイトル椿の花咲く頃
原題동백꽃 필 무렵
脚本イム・サンチュン
演出チャ・ヨンフン
キャストコン・ヒョジン、カン・ハヌル、キム・ジソク、オ・ジョンセ、キム・ガンフン
放送局KBS
韓国放送2019年9月18日~2019年11月21日
韓国視聴率23.8%
話数全20話
配信NETFLIX

「椿の花咲く頃」の予告

「椿の花咲く頃」のあらすじ

企画意図

 偏見に閉じ込められたシングルマザーのトンベク。そして奇跡のような一人の男ヨンシクの話。確かに熱い愛のお話だが、毎日毎日愛するだけじゃない話。”本当の人々”による”本当のお話”がはじまる。

「あの子、ちょっと不幸じゃない」

ここに偏見に閉じ込められた女性がいる。誰も彼女の幸せを予想することはできない。私たちが無関心でも些細な視線が彼女を簡単に裁断するが、私たちが無関心でも些細な配慮が彼女の世界を変えることもできる。

偏見に閉じ込められていた1人の女性が少しずつ殻を破って出ていくまで。

その些細だけれど偉大な奇跡を生み出したのは普通のようで普通ではないやつ、ヨンシクだった。

1人の人に向けた雷のような応援。

「あなたはすごい、最高だ、素晴らしい、本当に最高!」

この馬鹿正直な応援が彼女の世界をどのように変えていくのか、人は人にどのような奇跡を起こせるのか。

KBS

あらすじ

住民は皆が顔見知りという田舎町オンサンに、幼い息子を連れたシングルマザーのオ・ドンベクが引っ越してきて「カメリア」というスナックを開く。ドンベクの美貌もあって店は男性客が集い繁盛したが、それを快く思わない地元の女性たちは、未婚の母であるドンベクに偏見をもって接しいじめていた。

ドンベクが移住して6年余り、熱血漢の警察官ファン・ヨンシクが、半ば左遷される形で故郷に赴任する。ヨンシクは偶然見かけたドンベクに一目惚れし、不器用ながらも一途にアプローチを重ねていく。

その頃、世間では6年前にオンサンで起こった未解決の連続殺人事件が、再び関心を集めていた。カメリアの壁には事件当時に殺害現場にあったメモと同じ筆跡で、ドンベク宛の落書きが残されていた。

ウィキペディア

「椿の花咲く頃」の登場人物

人物関係図

主な登場人物

オ・トンベク(コン・ヒョジン)

カメリアの社長でピルグの母。オンサンのダイアナと呼ばれている。

KBS
俳優情報

名前:コン・ヒョジン(신혜선)
出身地:韓国・ソウル
生年月日:1989年8月31日(33歳)
所属事務所:マネジメントSOOP
デビュー作:映画「少女たちの遺言」
代表作:「パスタ〜恋が出来るまで〜」「大丈夫、愛だ」「プロデューサー」
Instagram: @rovvxhyo

ファン・ヨンシク(カン・ハヌル)

オンサンの巡査。馬鹿正直。

KBS
俳優情報

名前:カン・ハヌル(강하늘)
出身地:韓国・釜山
生年月日:1990年2月21日
所属事務所:THカンパニー
デビュー作:ミュージカル「天上の時計」
代表作:「花ざかりの君たちへ」「ミセン」「相続者たち」「麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」「ミッドナイトライナー」

カン・チョンリョル(キム・ジソク)

野球スター。ピルグの父。

KBS
俳優情報

名前:キム・ジソク(김지석)
出身地:韓国・ソウル
生年月日:1981年4月21日
所属事務所:Alienエンターテインメント
デビュー作:「お嬢さんとおばさんの間」
代表作:「憎くても可愛くても」「国家代表!?」「ロマンスが必要2」「逆賊-民の英雄ホン・ギルドン」
Instagram: @kimjiseok16

ノ・ギュテ(オ・ジョンセ)

トンベクの店「カメリア」の常連客。妻は弁護士。

KBS
俳優情報

名前:オ・ジョンセ(오정세)
出身地:韓国・慶尚南道
生年月日:1977年2月26日
所属事務所:ブレインTPC
デビュー作:映画「父」
代表作:「サイコだけど大丈夫」「おじさん」「星に聞いてください」

フン・チャヨン(ヨン・ヘラン)

オンサンのエリート弁護士。ギュテの妻。

KBS
俳優情報

名前:ヨン・ヘラン(염혜란)
出身地:韓国・全羅南道
生年月日:1976年10月30日
所属事務所:ACE FACTORY
デビュー作:演劇「最高の先生」
代表作:「無法弁護士」「賢い医師生活」「未成年裁判」「ザ・グローリー」

カン・ピルグ(キム・カンフン)

トンベクの息子。母を守る6才。

KBS
俳優情報

名前:キム・カンフン(김강훈)
出身地:韓国・忠清
生年月日:2009年6月7日
所属事務所:オウサムエンター
デビュー作:「今日から母父」
代表作:「ラケット少年団」「財閥の家の末っ子」
Instagram: @kanghoon.juwon

「椿の花咲く頃」の感想

このドラマは間違いなく私の韓国ドラマ史上最高ともいえる素晴らしい作品でした。

偏見を受けて孤独に、人の目を気にして生きてきたシングルマザーのトンベクが一人の男との出会によって、殻を破り言いたいことをはっきり伝えられる強い女性へと成長していきます。

その奇跡を起こした一人の男ヨンシクは、御曹司でもエリートでも金持ちでもないただの凡人。
そんなヨンシクがどのような奇跡を起こしていくのか、その過程を通して人は他人に対してここまでも影響を与えられる人なのだと学ぶことができました。

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彼はただの凡人ですが、唯一無二の人間性を持ちとても魅力的な性格で、どこまでも真っ直ぐな男。
人にここまで直球に想いを伝えられたら良いのになと尊敬するくらいの直球さなのですが、本当にこの世の中に存在することがあるのかというくらいの人間性で、そんな奇跡のような男と出会えたことがこのトンベクにとって最高の奇跡であると思いました。

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このドラマの舞台はオンサンという小さな田舎町。この2人以外の登場人物にもスポットライトが当立っているオンサンに住む人たちの物語として進んでいくのですが、ここで起きる出来事もとても現実的で、田舎ならではの人情深さに終始心が温かくなります。

そしてそんな狭いコミュニティの中で偏見の目を向けられて肩身の狭い思いをしている主人公と住人がどのように関わっていくか。
そこには家族愛、親子愛など様々な愛に溢れた物語になっており、涙なしには見られない心温まるストーリでした。

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またこのドラマには、サスペンス要素もあり、オンサンで多発している連続殺人事件。犯人に狙われているトンベク。
そんな事件をオンサンの住人たちがどのように解決していくのか、近くの誰が犯人か分からない状況にヒヤヒヤするシーンも満載でした。

このようにこの作品はラブコメ、ヒューマン、サスペンスなど様々な要素が詰まったストーリーでありながら、設定や構成がしっかりとして伏線回収も綺麗にされている脚本の力が素晴らしい作品であると思いました。
またそれに応えるそれぞれの俳優の演技力も素晴らしかったです。

まさしく私の人生のドラマになりました。

「椿の花咲く頃」の見どころ

ロマンティックヒューマンラブサスペンスコメディ

このドラマのジャンルとして表現されているのですが、このドラマは本当に様々なジャンルがうまく融合されている作品です。

トンベクとヨンシクのロマンティックなラブストーリー。
トンベクと一人息子ピルグの親子愛など人々の様々な思いやりを感じるヒューマンストーリー。
そして小さな町オンサンで起きる謎の殺人事件と犯人を追っていくサスペンスストーリー。

こんなに盛りだくさんなのに一つ一つの要素としてストーリーが完成されているのにそれを絶妙に融合されていて、そして尚且つきちんと構成されているのが不思議なくらいです。
本当にこのドラマの脚本が素晴らしいとしか言いようがないのです。

他では絶対にない唯一無二のジャンルを確立している作品であると思います。

奇跡の男、ヨンシク

このドラマの最重要人物、ファン・ヨンシク。
彼は奇跡とも言える凶悪犯を捕まえたことがきっかけで警察官となる正義感に溢れた実直な青年です。

そんな彼は突然想いが溢れて恥ずかしくなるような告白を街の真ん中でしてしまったり、トンベクに対して常に想いが口に溢れ出ている本当に良い意味で馬鹿正直で魅力的なキャラクター。

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演じているカン・ハヌルの演技もとても不思議でヨンシクの魅力により一層惹かれて行きます。
また彼の話すオンサンの方言も独特で、胸キュンの告白でもなぜか面白くも聞こえてしまいます。

彼が一目惚れしたトンベクに

ただただ‥一目惚れしてしまったみたいで、、、戦略とか駆け引きとかそういうことが分からなくて、、、ヨンシクです!ファン・ヨンシク!

こんな告白を道の真ん中で大声てされたらどう思いますか?

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恥ずかしいけれど、彼のように馬鹿正直に生きることって人間にとっては難しいことだと思います。
だからこそ彼を見ていると、自分の気持ちを言葉にして伝えることがいかに大事なのか、自分はどれだけ表現できているのかと色々と考えさせてくれるものがあります。

魅力的なキャラクターとそれぞれの愛

このドラマに登場するオンサンの住民たちはみんなとても個性的で一見怖いようにも見えるのですが、それぞれ魅力的なキャラクターで誰もが愛に溢れた方達です。

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トンベクはシングルマザーでありながらも息子ピルグに寂しい思いをさせないようにといつもたくさんの愛情を注いで育てており、息子ピルグは6歳でありながらもそんなか弱い母親を守ろうと決心しているとても心の優しい子です。
そんな親子の周りには常に支えてくれる人たちがいます。

トンベクの一番の味方で唯一の友達である近所のおばさん。
トンベクの経営するカメリアで一緒に働いているヒャンミ。
そしてオンサンを牛耳るおばさん軍団。

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登場する人たちにはそれぞれのストーリーがあります。

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このドラマのテーマは「人は人の奇跡となれるのか」です。
このドラマはまさしく人々の関わりを通して、家族愛・親子愛などの大きな愛から支えてくれる人たちの些細な愛が、ある人の人生を大きく変えたり生きる希望や力になっていくという様子が描かれていて、誰もが人を変えてあげる奇跡になることができるということを教えてくれます。

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自分も誰かにとっての奇跡になっている、またはなれたら良いなという気持ちになり、同時に今自分に愛情をくれる人たちに感謝をしたくなるような作品です。

「椿の花咲く頃」のまとめ

以上「椿の花咲く頃」の紹介でした。