この作品が放送された2013年視聴率No.1。
そして今や主演級の俳優や女優、人気アイドルまで豪華キャストが勢揃いの韓国ドラマを代表する学園ドラマ「相続者たち」のあらすじ・感想をまとめました。
「椿の花咲く頃」の概要とあらすじ
タイトル | 相続者たち |
原題 | 상속자들 |
脚本 | キム・ウンスク |
演出 | カン・シンヒョ、ブ・ソンチョル |
キャスト | イ・ミンホ、パク・シネ、キム・ウビン、キム・ジウォン、クリスタル、カン・ミンヒョク、カン・ハヌル、パク・ヒョンシク |
放送局 | SBS |
韓国放送 | 2013年10月9日~2013年12月12日 |
韓国視聴率 | 25.6% |
話数 | 全20話 |
配信 | NETFLIX、U-NEXT |
「相続者たち」の予告
「相続者たち」のあらすじ
企画意図
名門私立貴族高校「帝国高等学校」。
SBS 公式サイト
教訓は「平等・博愛・正義」であるが、残念なことにそこには「葛藤・迫害・不義」を根幹とする四つの階級が存在する。
大企業を受け継ぐ真の財閥2,3世の集団である経営相続者集団、経営権はないが生まれた時から大株主である株式相続者集団、お金よりも名誉を重視する法曹界、医学会、政治家の2,3世の集団である名誉相続者集団
社会の人目を避けるために仕方なく選んだ片親の子供や経済的に疎外された階層である文字通りの社会配慮者集団
“相続者たち”経営相続者集団と株式相続者集団の中間であるキム・タン、骨の髄まで経営相続者集団であるヨンド、ラヘル、キム・ウォン、株式相続者集団であるボナ、名誉相続者集団であるヒョシン、ミョンス、どの階級にも所属していないチャンニョン。
ある日突然彼らの中に放り込まれた社会配慮者集団であるウンサンの話だ。
全てのを手にしたような18歳の逸脱は割れたガラス片のようで羨ましいことなど一つもない18歳の嫉妬は刃の刃先のようで、たくさんの経験を味わう18歳の陰謀はとても致命的である。
彼らの中で壊れて、破壊されたウンサンをタンは果たして守ることができるのだろうか。
だから翼を持っているからと皆が天使であるわけではないように幸せもまた、条件の問題でもなくて態度の問題であることに気づくことができるのだろうか。
誰かはこのドラマをシンデレラストーリーだというだろうし、また誰かは上層級にいる10代の隠された物語だと考えるだろうが、言い換えれば「相続者たち」は私たちが今まで一度も見たことのないとてもセクシーで邪悪な激情ティーンロマンスだ。
あらすじ
海辺でのんびりとサーフィンを楽しむ若者、彼の名はキム・タン(イ・ミンホ)。帝国グループの御曹司で眉目秀麗で何不自由ない環境に見えるが愛人の子と疎まれ、親愛の兄からも邪魔者扱いを受け、逃げるようにアメリカに留学、空虚な日々を送っていた。一方、口のきけない母を持ち、幼い頃から苦労し通しだったウンサン(パク・シネ)はアメリカに渡った姉を頼り、二度と韓国には帰らないつもりでアメリカにやってきた。しかし姉の現実を知って失望し居場所をなくしてしまう。途方にくれるウンサンと出会ったタンは自分の家に招くことになる。つかの間心を通じ合わせる二人。だがタンにラヘル(キム・ジウォン)という婚約者がいることをシリ、ウンサンは「短い夢をみた」と韓国へ帰っていく。そしてタンも兄に疎まれ、二人の母に挟まれ、それに甘んじる父との葛藤に立ち向かうべく、3年ぶりに韓国への帰国を決意する。彼が戻る名門私立高校はその名も「帝国高校」。学校内には「経営相続者集団」「株相続者集団」「名誉相続者集団「社会配慮者集団」の4つの階級が存在し厳しい格差の中で生き延びならなければいけないウンサン。そしてタンとウンサンは運命の再会を果たし、人生が動き始める!!
BSフジ公式サイト
「相続者たち」の登場人物
主な登場人物
キム・タン(イ・ミンホ)
大財閥帝国グループの相続者。婚外子としての悩みを多く抱えながら生きている。
チャ・ウンサン(パク・シネ)
社会配慮者集団であり帝国グループの家政婦の娘。
チェ・ヨンド(キム・ウビン)
ホテルゼウスの相続者。キム・タンの元親友。
ユン・チャニョン(カン・ミンヒョク)
帝国グループ秘書室長の息子。チャ・ウンサンの幼馴染でイ・ボナの恋人。
イ・ボナ(チョン・スジョン)
メガエンターテインメント会社の相続者。チャニョンの恋人。
ユ・ラヘル(キム・ジウォン)
RSインターナショナルの相続者。キム・タンの婚約者。
イ・ヒョンシン(カン・ハヌル)
検察総長の息子で帝国高校の生徒会長。
チョ・ミョンス(パク・ヒョンシク)
法務法人の相続者。
「相続者たち」の感想
胸キュンと切なさが交錯する最高の学園ドラマでした。
主人公の貧乏なウンサンに恋する財閥の御曹司キム・タン。
大きな格差とキム・タンが婚外子であることで、簡単に結ばれることができずどうやっても幸せになれない2人、18歳という年齢で自分ではどうしようもない問題にぶつかっていく彼らを見てとにかく切ない気持ちになります。
またキム・タンの敵対関係にあるチェ・ヨンド。
キム・タンとウンサンの仲を邪魔するためにウンサンをいじめていくうちにだんだんと惹かれていくのですが、不器用でなかなか素直になれないのも18歳らしく、2人の大恋愛を前に苦しむヨンドを見ると苦しい気持ちになりました。
このドラマはこの3人の三角関係を中心に進んでいきますが、ただ苦しいだけの話ではなくとにかく胸キュン満載の王道の展開となっていて少女漫画を見ているような作品でもありました。
このドラマに登場する人物は帝国高校という上流階級の相続者たちが通う学校。皆が明るい将来を約束され、何不自由なく学校生活を送っている。と思いきや全てを持っているからといって幸せではなく、それぞれが大人に逆らえない葛藤であったり孤独を感じたり、”18歳”という年齢に向き合ってさまざまな悩みを抱えていて、そしてそれぞれがその悩みや問題に向かって進んでいきます。
恋愛ドラマとも思いきや、大きなテーマとして”若者たちの葛藤”を描いている作品でもあると思います。
観ていて自分も色々と考えさせられることもあるし、大人になってみてみると余計に、彼らの苦しみがわかるような気がして共感する部分も多かったです。
キム・ウンスク作家の作品らしい、学園ドラマとしても、恋愛ドラマとしても社会ドラマとしてもみることのできるとても良い作品でした。
「相続者たち」の見どころ
さまざまな境遇を持つキャラクター
このドラマは学園ドラマとしてさまざま境遇を持つ18歳の若者が登場しますが、その一人一人を詳細に描かれていて、誰もが共感してしまう魅力的なキャラクターです。
主要人物はもちろんですが、キム・タンが本当は大好きで仕方ないのに、なかなか素直になれず正反対の態度をとってしまう婚約者ユ・ラヘルや、ウンサンの幼馴染で異性でありながらも確固たる友情で常に気にかけ、時に真っ先に手を差し伸べてくれるウンサンの一番の理解者ユン・チャニョン。
ユン・チャニョンの彼女でウンサンとの仲に嫉妬し常に冷たい態度をとりながらも本当は心の優しい子で、何かと助けてくれるツンデレのイ・ボナ。
他にも魅力的で個性のある学生が様々登場しますが、キャラクターとしてもとても惹きつけられるだけでなくて、その一人一人が裏でどのような問題と衝突して葛藤しているのかを描くことで、彼らの本当の姿を知ることができて、どんどんその人物のことを好きになっていってしまいます。
18歳の若者たちのリアルな悩みや葛藤
企画意図にもある通り、このドラマは18歳の敏感で不安定な時期の心の葛藤が一つのテーマにもなっています。
このドラマに登場する学生たちはそれぞれが置かれた家庭環境で大きな悩みを抱えており、それに向き合い葛藤しています。
大きな企業や名誉のある親を継ぐというプレッシャーと親からの圧力、多くのものを親から与えられているのに、唯一親から愛を与えてもらえない事への苦しみ、しがらみから自分の好きなことを自由にできないことの辛さ。
このドラマに登場する高校生は上級社会に身を置いていて恵まれているはずなのに、だからこそ普通の高校生にはない大きな悩みを抱えて生きています。
なのでこのドラマを観るとどんなにお金持ちで名誉があって、恵まれていたとしても幸せとは限らないし、お金や名誉よりも家族の愛であったり、それ以上に幸せなものが近くにあるのだと思わせてくれます。そしてその身近な幸せを得るのも彼らにとってはとても難しい事なんだと思いました。
恋愛の急展開なストーリー
このドラマの最大の魅力は展開が非常に早いということです。
何よりもこの作品の見どころとなるのはキム・タンとチャン・ウンサンのラブストーリーになると思います。
身分格差のある2人のカップルというのは少女漫画の王道であることは確かなのですが、ただこのドラマは他のドラマと比較して全く異なることが展開の早さであると思います。
キム・タンがウンサンを好きになり告白するのは出会ってからたった2話目。
20話ある中のたった2話で2人の恋愛ストーリーが大きく動き出すのです。
この展開から続くキム・タンのたった一人ウンサンのために動き、葛藤し、苦しみ、そして愛するストーリーが展開します。
キム・タンの男らしい強引な性格のためかこのドラマではとにかくキム・タンが見ている私たちをも引っ張っていってしまうほど展開の早いストーリーになっています。
そして強引な展開とともに私たちは完全にキム・タンという男にハマっていってしまうのです。
策略かなというほど物語の展開にハマってしまう。私はこのドラマを年に一度は見直しているのですが、何がそれだけ中毒性を与えているのか、考えた時の結論がこれでした。
「相続者たち」のまとめ
以上「相続者たち」の紹介でした。
このドラマを観ると誰もが中毒になってしまう、そんな作品です。